急性胆のう炎、入院、手術顛末記

 昨年末、すこし風邪症状気味。お歳暮やギフトなど恒例の忙しさに加え寒さの影響などもあつて。通常僕や加藤も風邪やインフルエンザでは病院や薬は用いず、しっかり暖めて寝て治すのがいつもの対処法です。風邪はその時の生活の乱れのフィードバックと考えていて、うまく自然治癒した時の爽快感は素晴らしいものですから。今から思えばこれも初期症状だったかも。一月初旬定期検査の血液検査で感染症を疑わせる数値が高いものの自覚症状もないので様子見となったのですが,数日後お腹の中が時々筋肉痛のような痛みがあり段々ひどくなったので診察に行くと急性胆のう炎ということでそのまま入院、手術ということになりました。術前の説明では腹腔鏡手術で出来ればしますが腫れているので出来なければ開腹手術になりますとのこと。決局開腹手術になり安静.点滴のせいか術後の痰の出が多くその時の痛さは大変なものです。前に入院した時退院後に強烈な筋肉痛が起きたので今回は内臓の癒着を防ぐためと早期回復とを兼ねて手術の翌日から病院内の廊下を何回も何回も歩き続けました。お腹から管はでているは、点滴の装置はついているはで大変ですが24時間寝て絶食しているので時間と暇は十分あるので本を読むのに疲れたら散歩です。夜中2時、3時でも朝5時でもお散歩です。面白いことに絶食して点滴していても、毎日500グラムずつ減量出来ました。僕の場合それだけ肥満してるということでしょうか。2月12日に手術して2,3週間後に退院予定。でも19日には21日、22日、23日のいずれかに退院してよいとのことで22日の日曜日に退院しました。その日の朝食、退院前の食事は主食半量の五分粥でした。通常食もしないうちに退院です。自宅に帰ってからも食欲は十分ありどんな料理でも拒否反応もなく日に日に痛みも少なくなって快調です。コーヒーの麻袋は最低60キロあります。それを開腹した筋肉に影響なく手足と腰の力だけで動かすのは少し疑問でしたが心配することなく、簡単に出来ました。突然の営業停止で皆様に多大なご迷惑をおかけしましたが今年の誕生日で70歳になる僕の老化現象としてお許しください。又美味しいコーヒーを創って生きたいと思います。多くのお見舞いや、はげましの数々大変有難うございます。ご挨拶まで。                                                                              吉岡

2015年を迎えて

新しい年を迎えて最近のコーヒー事情を少し書きます。
旱魃による生産国ブラジルの大減産のシナリオは回避され若干の減産で今年は推移しそうです。しかし為替の円安傾向は変わらず、120円から130円は覚悟しておかなければならず、中米のさび病などマイナス要素、新興国(インド、中国、ブラジル等)の旺盛なコーヒー需要などが、今年も高値の原因に特に高品質のアラビカ種は。去年の秋から年末にかけての異常な高値は修正されるにしてもある程度の値段は覚悟する必要があるようです。それも異常気象が大規模に発生しないという前提での高値ですから高温、多雨、異常乾燥などが通常のことと考えるとさらにリスキーで不安定です。現在コーヒーはコモンコーヒーといわれるコーヒーとスペシャルティコーヒーとよばれるコーヒーの二極に分かれています。更にスペシャルティコーヒーをもっと突き詰めたサードーウエイブと言われる潮流があります。これらはコーヒーを日常品と考えるか嗜好品ととらえるによつて価値が分かれますが、特殊な美味しさを持つスペシャルティコーヒーやサードウエイブの値段が高くなりすぎです。コーヒー業界でも各業者によってこの位置取りが違います。かって新興国が台頭してきた時に有名銘柄のワインはほとんど買い占められ異常な価格や品薄状態になったことがありましたがコーヒーも同じような状況になりつつあるかもしれません。スペシャルティコーヒーのコンテストが始まった頃は厳然たる違いがあり値段の違いもそれなりに理解出来るものでしたが今ではその価格の妥当性が納得いかないものが多いいです。現在僕のところのコーヒーは一部を除いて殆ど有機コーヒーですがJASとよばれる日本の有機認証は海外の業者にはEUアメリカの有機認証に比べて人気がなく商品の提供がタイトになっています。なぜなら美味しいコーヒーならめんどくさく扱い量少ないJASマークなど取得しなくても高値で売れるからです。幸いなことに僕は早い時期から高品質のコーヒーを取り扱っていたためスペシャルティコーヒーの企画をしても毎回完売の盛況ですが年々考えさせられます。

金沢、能登

先週能登半島の七尾に行ってきました。一泊二日の旅です。紅葉には少し早い時期ですが最近石川や富山の風景が好ましく思われます。一日目は金沢泊まり昼過ぎに到着して人気の珈琲屋に行き夜はフレンチでした。東京のレストランに勤めそれからフランスに渡り金沢で店を開いた好青年です。料理のほうは、最初の一皿目と二皿目は彼のスペシャルティらしくなかなかの味です。皿数の多いいコースで7皿位 出ます。大食いの僕はそれでも足らずチーズの盛り合わせも頼みメインのピジョンの時サービスの人がお腹大丈夫ですかと心配して声をかけてくれましたが、大丈夫あと一匹位なら全部食べれますと言ったら笑っていました。次の日は七尾の演劇堂(仲代達也の無名塾)に行き一人芝居「バリモア」老俳優の話を観て夜は能登前の魚を食べに最近人気の高いお店に。良く吟味された材料と誠実な仕事振りと接客の丁寧さは特筆ものです。地方の魚の特色を十分に発揮した良いお店です。僕の隣は加藤でその隣は常盤貴子でその隣は大泉洋でした。7時過ぎに七尾を出て美山に着いたのが11時すぎです。長距離の運転は疲れて好きではありませんが便利なので車で行きます。白内障の手術をして以来昼も夜も運転は楽です。又雪の立山を見て富山湾の魚を食べにいきたいな。

またまたお久しぶりです

 季節は桜の季節から初秋に変わりました。今年は春から夏の間中宿泊のお客さんが多くて9月の末からようやく時間が取れるようになりました。そこで昨日は神戸に行ってきました。「リスボンに誘われて」という映画を見て夜は関西屈指の白身の美味しい寿司割烹のお店に。映画は加藤のお好みで決まり、食事は双方の好みです。9年位前に行ったリスボンは坂の多いい起伏に富んだ七つの丘で構成されるなかなかいい街です。適当に古さもあり落ち着いた感じの街並みも狭い道路を走るオモチャのような路面電車などはワクワクものです。でもこの映画はそんなリスボンの旅情や風景には重きを置かずポルトガルの歴史の中に登場する人物に興味を抱いた主人公の物語です。映画館での映画鑑賞は昔よく映画を見てた頃の自分に戻してくれます。明石の魚がメインのこのお店は今回も期待を裏切ることがなく、「あこうの骨むし」や「舌平目のにぎり」などは出色物の味です。最近は地方色のある鮨屋が好きです。今まで食べたことのない魚やその地方の固有の料理法などで新しい体験をさせてくれれば幸せです。頑張って働いて秋や冬に北陸や丹後半島にいこうかな?と思っています。

春を迎えて

-

つい少し前までは美山は桜が満開でした。その前後に咲くタムシバやこぶしもそして今盛りの山ツツジも例年になく多く咲いています。こんなにたくさんの花々があったのかというぐらいおおいいです。一昨日、昨日とアメリカ人が宿泊していて朝、帰りそれからコーヒーの出荷を済ませて午後から黒田にある百年桜をみにいってきました。八重の桜に一重の桜が混ざっている突然変異の桜です。三百年経つているというわりには大木ではなく紅八重の暑苦しさもなくなかなかいい桜です。おそらくこれが京都の最後の桜だとおもわれます。行きは京北経由でいったので、帰りは佐々里峠まわりでかえってきました。ここは例年12月の末から3月の中旬まで雪で道路閉鎖されるところで今日も所々に残雪が見られましたが桜、こぶし、山ツツジ、若葉の新緑がきれいです。昨年のこの時期には金沢経由信州ゆきで、福井の小浜から敦賀にいたる街道の低い山々に咲く山桜や山ツツジの綺麗さに見とれていましたが、日本各地に有名でなくても良い場所はたくさんありますね。

マドリッド旅行1

11日から18日までお休みを頂きマドリッドへ。出発の朝はー4度、積雪3センチ。まだ暗い中6時9分和知から電車で関空へ。和知駅の駐車場は信じられないことですが無料.1週間でも安心して置いておけます。京都駅ではるかに乗り換え。隣のホームなので楽ちんと言いながら移動しているとアナウンス。なんと6番ホームから。慌てて重いスーツケースを抱えて移動。なんとか間に合いました。関空は大快晴、美山とは別世界。KLMでアムステルダムへ。11時間半はシンドイ、年と共に応えます。昔は前のスペースが広い席を選んでましたが今はプラス一万円かかります。航空会社も細かくなってます。なんとかスキポール空港まで持ち堪えて入国審査。出国時も厳しくなってましたが、EU入国はパスポートも開かず手荷物検査も形だけスイスイと行けてたのに今回は長い列、なかなか進みません。私達も通り過ぎてから再度呼び止められ鞄を開けて検査されました。マレーシア航空のことがあったからかもしれませんが本当にテロが多いです。一時間程の乗り換え時間、お腹空いたので何か食べようと思ったけどできず。その後は順調にマドリッド着。ホテルはアトーチャ駅の近くでそこまではバス、電車で行けるのですがそこからホテルまですぐとはいえ大きな荷物を持って探すのがたいへんなので、タクシーを奮発。30ユーロ、20分ほどでホテル到着。