今日の出来事

数日前のことになるが朝日新聞の夕刊、何気なく一面の下の方を見たら、見覚えのある女性がほほえんでいる写真が目に飛び込んできた。名前を見ると野尻美保子さんとある。あ、あの野尻さんだ。ところで何をしたんだろう。ニッポン人・脈・記 素粒子の狩人 私が継ぐキュリーの志というタイトルだ。坂東昌子さんという物理学者が(キュリーと同じく夫も物理学者)自分の子育てとともに自宅を解放し女性研究者用の共同保育所をつくりそれが京大の保育所へ発展したこと。その後も後輩の女性研究者のキャリア支援に努めたこと。そのお陰で多くの女性研究者が活躍しているという記事で、その後輩の一人として紹介されていたものでした。
野尻さんは数年前につくば市に引っ越されるまで良いお客様でした。始めは3,4歳くらいの男の子が一人でしたがまもなく妹が生まれ、当店の近くの保育園に預けてられました。背中のリックだけでなく大きな荷物をかかえ失礼だとは思いながら難民みたいと呼んでいました。お兄ちゃんが面倒を見ているとはいえ小さな妹はよくビイビイと泣いて甘えていました。そんな中ご主人は単身赴任で横浜の方へ行かれ、子育ては彼女一人の肩に。傍から見ても大変そうなのに、彼女は淡淡と生活していられたのを印象深く覚えています。素粒子などという難しい研究をされていると子育てなど日常はむしろ気晴らしの要素があったのかもしれません。
久しぶりにお目にした写真は以前より少しふっくらとして優しい笑顔でした。泣き虫マイチャンも6年生くらい。おすましお姉さんになっているかな?
新聞記事からいろいろ思いを馳せました。